BEFORE YOU PLAY

この記事で分かること

  • 種類・厚さ・硬さ・重さを分けて比較し、価格だけで性能を決めない
  • 試打は同じラケットや球出し条件に近づけ、短い返球も確認する
  • 交換前の困りごとを記録し、手入れ・消耗・練習課題を切り分ける

ラバー売り場には似たような商品が並んでいて、初めてだと違いが分かりにくいですよね。まずはラバーの種類と厚さ、両面に貼ったときの総額を見てみましょう。

この記事では基本的な違いに加え、実際の製品を公式仕様で比較します。手入れや交換のタイミングも知っておくと、買った後も安心して使えます。

01お店で相談する前に決めたい5つのこと

ラケットに貼られた裏ソフトラバーの表面
ラケットに貼られた裏ソフトラバーの表面
  1. 使用中のラケット名とグリップを記録する
  2. 片面だけ替えるか、両面替えるか決める
  3. 現在のラバー名、厚さ、交換日を確認する
  4. 変えたい場面を一つだけ書く
  5. ラバー、貼付工賃、送料を含む上限額を決める

「もっと回転をかけたい」だけでは範囲が広いため、「下回転へのフォアドライブがオーバーする」「バックのブロックが長くなる」のように球種と結果をセットにします。技術で確認する課題か、用具を変えて比較する課題かを指導者や販売店にも相談します。

02ラバーの4つの種類を知る

種類外側の形公式資料で確認できる特徴試す前の確認
裏ラバー平らなシート面接触面積が大きく、総じて回転をかけやすくコントロールしやすい初級者の最初の候補として案内されている
表ラバー短い粒が外側製品ごとに速度・回転・粒形状が異なる現在の打法と何を比べるか決める
ツブ高ラバー長い粒が外側相手の回転を利用した変化が特徴指導者と扱い方、スポンジ有無を確認する
アンチラバー摩擦の少ない面相手の回転の影響を受けにくい大会規定と使用目的を確認する

これは各製品の性能順位ではありません。同じ種類でもシート、スポンジ、厚さ、ラケットとの組合せで違うため、個別製品の表示を確認します。

03初めてなら、まず裏ラバーから考えてみる

裏ラバーは、表面が平らなタイプです。バタフライの初心者向け資料でも、回転をかける練習やボールをコントロールする練習のために、最初の候補として紹介されています。

まだ好みが分からなければ、裏ラバーから相談してみましょう。教室で使う製品が決まっていたり、ラージボールを始めたりする場合は、先にコーチやお店へ伝えておくと選びやすくなります。

04厚さと硬さは完成時の重量まで見る

2本のラケット。ラバーだけでなくラケットとの組合せで比べる
2本のラケット。ラバーだけでなくラケットとの組合せで比べる

メーカー公式資料では、スポンジが厚いほど弾みやすく重量も増える傾向があり、初級者の厚さの目安として1.7または1.9が案内されています。硬さについては、一般に軟らかいほどコントロールしやすく、硬くなるにつれ難しくなる傾向が示されています。

ただし、硬度の尺度や名称はメーカー間で単純比較できない場合があります。「中」「厚」「特厚」などの選択肢も製品ごとに違います。販売店では次を確認します。

  • スポンジ厚の実寸範囲またはメーカー表記
  • 硬度の尺度と、同じメーカー内での位置付け
  • ラバーを両面に貼った完成時の重量
  • ラケットとの組合せがメーカー推奨範囲か
  • 大会で使用する場合は公認・色の条件を満たすか

05フレクストラとロゼナを公式仕様で比べる

名前だけでは違いがつかみにくいので、同じメーカーの2製品を並べてみます。どちらもバタフライの裏ラバーです。

比べる項目フレクストラロゼナ
メーカー希望小売価格・1枚2,200円(税込)5,500円(税込)
両面に同じ製品を貼る場合のラバー代4,400円11,000円
スポンジ厚の選択肢1.7・1.91.7・1.9・2.1
メーカー表記のスポンジ硬度3235
種類裏ラバーハイテンション裏ラバー

出典:フレクストラ・ロゼナの公式製品情報。2026年9月24日確認。販売店の価格は異なる場合があり、表の金額には貼付代や送料を含みません。硬度はバタフライの表記で、他社の同じ数字とそのまま比べることはできません。

両面のラバー代には6,600円の差があります。これから基本を覚える方なら、まず初心者向けに案内されているフレクストラを候補にできます。ロゼナも気になるなら、今のラバーで困っていることや予算をお店で伝え、弾みや厚さの違いを相談してみましょう。

表は公式仕様の比較で、試打レビューではありません。実際の打ちやすさはラケットとの組み合わせでも変わるので、試せるお店や教室なら手に取って確かめてください。用具予算シミュレーターでは、ほかの用具も含めて予算を考えられます。

06安いラバーと高いラバーで迷ったときの比較例

値段を上げる前に、「今の用具では何が困るのか」を一文にします。たとえば「強く打つと速い球は出るが、レシーブが長くなってしまう」なら、強打の最高速度だけを比較しても解決に近づきません。短い返球、軽打、普段使う強さでのドライブを分けて試す必要があります。

販売店では「週1回、裏ソフトで基礎を練習しています。今のラバーはこの厚さで、短く返すときに飛びすぎます。予算内で比較できる候補はありますか」と相談します。製品名が分からなければラケットを持参し、表面の印字や購入記録を見てもらう方法もあります。

比べる条件をそろえる

候補AとBを違うラケットで試した場合、違いはラバーだけの影響とは言い切れません。ブレード、貼ってある厚さ、使用期間、総重量もメモします。すべてを統一できない試打では、「Aのほうが高性能」と結論づけず、「この組み合わせでは短い返球を合わせやすかった」と範囲を限定しましょう。

最初は、力を抑えたラリーとツッツキを同じ順で行います。その後に普段の強さのドライブを試し、入った本数だけでなく、狙う長さへの合わせやすさと振り続けたときの感覚を残します。数球だけの強打で気持ちよく飛んでも、試合で多く使う返球に合うとは限りません。

初めて買う人は「後で比べられる基準」を作る

まだ困りごとを言葉にできないなら、予算内で継続購入でき、公式の説明を理解できる裏ソフトを一つの基準にします。廉価な製品だから練習に使えない、と決めつける必要はありません。一方で「安ければどれも同じ」とも考えず、厚さの選択肢や自分のラケットとの組み合わせを確認します。

両面・厚さ・ブレードを一度に変えると、何が変化に効いたか分かりにくくなります。困っている側を先に見直すなど、比較できる条件を残すと次の購入判断に役立ちます。

07年間費用は自分の交換回数で計算する

固定の交換周期を前提にせず、次の式へ自分の記録を入れます。

1回の交換総額 = ラバー単価 × 交換する面数 + 貼付工賃 + 送料
年間費用 = 1回の交換総額 × 過去12か月の交換回数

初めてなら、まず1回分の交換費用を見ておけば大丈夫です。使い始めた日と交換した日をメモしておくと、2回目からは自分のペースに合った予算を立てられます。

08試打は20球を同じ順番で行う

試打できる場合は、ラケット、ボール、相手、コースをできるだけそろえます。候補ごとに次の20球を同じ順番で行います。

  1. フォアへ一定の上回転を5球
  2. バックへ一定の上回転を5球
  3. 下回転への返球を5球
  4. 短いサービスまたはレシーブを5球

「気持ちよい」だけでなく、台へ入った数、ネット、オーバー、握り直し、痛みの有無を記録します。ラバーとラケットを同時に替えると差の原因を分けにくいため、可能なら片方を固定します。

09練習後はほこりと汚れを落とす

ボールと用具の状態を手に取って確認する
ボールと用具の状態を手に取って確認する

メーカー公式資料は、練習や試合の後にメンテナンス用品で定期的にケアするよう案内しています。具体的な用品と手順は、裏・表などラバーの種類と製品表示に従います。

  1. 使用後に表面のほこりや状態を確認する
  2. 対応するクリーナーやスポンジの使用方法を読む
  3. 指定された方法で手入れし、十分に確認してケースへ戻す
  4. 高温、直射日光、圧迫を避け、製品表示に沿って保管する

種類に合わないクリーナーや自己流の薬剤を使わないでください。ラバー端の剥がれ、ブレードの欠け、接着状態に不安がある場合は、自分で直す前に販売店へ相談します。

10交換は月数ではなく状態と比較で決める

交換のタイミングは、練習の頻度や保管方法によって変わります。「何ヶ月たったか」だけでなく、表面の状態や打った感触も見てみましょう。

観察先にすること
表面に汚れがある製品指定の方法で手入れして再確認
端が浮く、シートやスポンジに傷がある使用を止めて販売店へ相談
同じ練習で感触が変わったボール、湿度、ラケット、体調も記録
大会前に不安がある要項と用具規定を確認し、直前の大変更を避ける

交換前に同じ20球を記録し、交換後も同じように打って比べてみましょう。打ちにくさが残るときは、重さや貼り方もお店で見てもらうと安心です。

11購入・交換記録

項目記録
製品名・色・厚さ
貼った面とラケット
購入額・工賃・送料
使用開始日
交換前の20球
交換後の20球
次に確認すること

評判のよさだけで急いで替えなくても大丈夫です。今のラバーで打ちやすいところ、少し困るところを思い浮かべながら、予算内で長く使える一枚を探してみましょう。

あわせて読みたい: 持ち物・費用ガイド / ラケットの選び方 / 基本技術5つ

12

よくある質問

Q. 初心者向けのラバーは、1枚いくらくらいですか?

製品によって違いますが、公式価格の例ではフレクストラが1枚2,200円、ロゼナが1枚5,500円です(税込、2026年9月24日確認)。両面を同じ製品にするなら、それぞれ4,400円と11,000円。販売店では貼付代や送料も含めて確認しましょう。

Q. ラバーはどのくらいで交換が必要ですか?

練習頻度、保管、打ち方、製品で変わるため、全員に共通する月数では決められません。表面の傷や汚れ、端の剥がれ、同じ条件で打ったときの変化を記録し、手入れ後も問題が続く場合は販売店やメーカーへ相談してください。

Q. 表ソフトや粒高は初心者に向いていますか?

バタフライの初心者向け公式資料は、初級者の最初の候補として裏ラバーを案内しています。ただし、教室や指導者から理由のある指定を受けている場合や、使用する大会区分が異なる場合は、その条件を優先してください。表ソフトや粒高へ替えるときは、ラケットを固定して同じ球で試します。

Q. 初心者はどの厚さを選べばよいですか?

バタフライの公式資料は、初級者の目安としてスポンジ厚1.7または1.9を案内しています。厚くなるほど弾みと重量が増える傾向がありますが、表記方法や選択肢は製品ごとに違います。完成時の重量と自分のラケットとの組合せを販売店で確認してください。

VERIFICATION

参考にした情報

メーカーの初心者向け資料と製品ページを参考にしています。比較表は公式仕様の整理で、実際の試打結果ではありません。価格と仕様の確認日は表に記載しています。

確認した情報源

記事の作り方や情報の確かめ方は編集方針をご覧ください。

KEEP PLAYING

次に打つ日を
ひとつ決めよう。

気になったことを一つ、次の練習で試してみませんか。